ビットコインゴールド(BTG)が被害に遭った「51%攻撃」とは?「二重支払い攻撃」での追い打ちについて解説

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ビットコインゴールド(Bitcoin Gold:BTG)が悪意あるマイナー(Miner)により「51%攻撃」を受け、仮想通貨取引所が約20億円の損失を被ったというCCNの報道が2018年5月23日にありました。

多大な被害を与えた「51%攻撃」とは一体どんなものなのでしょうか。

 

本題の前に:ビットコインゴールド(Bitcoin Gold:BTG)とは

本題に入る前に、簡単にビットコインゴールド(Bitcoin Gold:BTG)の説明をします。

ビットコイン(Bitcoin:BTC)からハードフォークにより2017年10月24日に誕生したアルトコインの1つで、比較的新しいコインです。

しかし、日本の取引所での取り扱いはありません。理由としては、セキュリティ上の問題を懸念されているためです。

「ビットコイン・ダイヤモンド(Bitcoin Diamond:BCD)」も同様の理由で取り扱われていません。

誕生の経緯も同様なので一緒に覚えておきましょう。

 

「51%攻撃」とは?ポイントとなる「採掘速度(ハッシュレート)」を解説

では、被害を与えた「51%攻撃」とはどんな攻撃なのでしょうか。

押さえるポイントとして「採掘速度(ハッシュレート)」という言葉があります。

採掘=マイニング(Mining)とは、新規の取引情報を解析し、ブロックチェーンを作成する作業のことで、そのハッシュ値を計算する速度を指します。

そして「51%攻撃」とは、マイニングが行われる際に、悪意のあるマイナー(個人やグループ)がネットワーク全体の採掘速度(ハッシュレート)の50%以上の過半数を支配し、誰よりも早くマイニングを行なうことで、結果として取引を乗っ取り、不正な取引が可能になってしまうというものです。

 

しかし、採掘速度が過半数を占めると、なぜ取引が乗っ取られてしまうのでしょうか。

これは、ブロックチェーンの性質である、“最も長いブロックチェーンに書き込まれている取引が正しい取引として認識される”という仕組みの悪用で、他の採掘者以上の速度で採掘を行うことで長いチェーンを作成し、不正な取引を正しいものだと認識させるからなのです。

 

「51%攻撃」からの「二重支払い攻撃 (Double Spend Attack)」の追い打ち

このように51%攻撃が行われてしまうと、取引内容を保証するブロックチェーンの仕組みが機能しなくなってしまいます。

弱り目に祟り目。そのような状態になってから更なる追い打ちが行われます。

 

それが「二重支払い攻撃 (Double Spend Attack)」です。

ブロックチェーンの機能が失われてしまい、自身が保有する通貨の取引をブロック上で変更することも除外することもできるようになり、同じ通貨を2回使い、二重支払いを行なう「二重支払い攻撃 (Double Spend Attack)」が行われるのです。

そのため、51%攻撃は二重支払い攻撃とのあわせ技で行われます。

 

最後に

このような攻撃は非常にコストがかかるため、現実的には行われるのが難しいとされていますが、今回のように起こってしまいました。

過去には2013年12月にもGhash.ioというビットコインのマイニングプールの採掘速度が50%を超えそうになり、51%攻撃が大きな話題になりビットコインの値下げに繋がりました。

どのような事象でどのような影響があるのかを把握することで、できるだけリスクを回避した取引に繋がると思いますので、本稿を参考に理解を深めてみてください。