仮想通貨・暗号通貨・暗号資産…正しい名称は何なのか?違いを解説

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2018年8月10日、金融庁が発表した「仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング 中間とりまとめの公表について」の中で「仮想通貨」という名称と共に「暗号資産」という名称が併記されていたことが話題となりました。

様々な名称で表記される仮想通貨。何が正しいのでしょうか。

 

仮想通貨の様々な名称の一覧

allanlau2000 / Pixabay

世の中で出回っている様々な名称を今一度まとめてみました。

  • 仮想通貨(Virtual Currency)
  • 暗号通貨(Crypto Currency)
  • 暗号資産(Crypto Asset)

この中で話題となっているのが「暗号資産」ですが、そもそも どれが正しいのか。1つずつ確認してみましょう。

なお、説明を行う都合上、本稿では総称として「仮想通貨」という名称を一貫して使用します。

 

そもそも仮想通貨(Virtual Currency)という名称は間違い?

mohamed_hassan / Pixabay

日本では「仮想通貨」という名称が世に知れ渡り、「暗号〇〇」という名称自体に違和感がある方もいるでしょう。実はその違和感が間違いです。

英語ではCrypto Currencyという名称で、直訳するとCryptoとは「暗号の/秘密の/内密の」という意味なので、「暗号通貨」という名称が正しいのです。

 

「仮想通貨」という名称の場合、英語にすると「Virtual Currency」となり、指すものが異なってしまうのです。

また、「仮想通貨」という名称から、「仮想のもの、実在しないもの」という印象が広がり、信ぴょう性が欠ける存在としての認識が広まってしまいました。

ただ、歴史が古く、2009年から「仮想通貨」という表現ができたので、名称として浸透してしまっていたのも無理はありません。

ですが、浸透してはいますが、正しくは「暗号通貨=Crypto Currency」ですので、まずはこちらを押さえておきましょう。

 

ただ、今年2018年3月から「暗号通貨」に取って代わる名称「暗号資産(Crypto Asset)」が現れました。

 

「暗号通貨」は通貨じゃない?「暗号資産」という捉え方の登場

TheDigitalArtist / Pixabay

冒頭でも記述しましたが、2018年8月10日に金融庁が発表した資料に「暗号資産」という表記が登場して話題となりました。

この名称の初出は、2018年3月21日に20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が発表した共同声明でした。(参照①)

この声明の中で、暗号通貨は通貨の主要な特性を欠き、通貨ではなく「暗号資産」とすべきだと訴えました。

通貨の主要な特性とは①価値の交換・支払いの手段、②価値の尺度、③価値の蓄積・保存の3つを指します。(参照②)

知ってのとおり、仮想通貨は変動幅が広く、通貨としての安定性がなく、価値を一定に保ち保存する役割を担えません。

また、価値の交換や支払いに関しても、まだまだ仮想通貨で売買のやりとりができるほど普及しているとは言い切れません。

以上のことから、通貨の特性がないと見なされ、資産として見なすべきだとされたのです。

金融庁が公式発表にて用いた名称だけに、これから「暗号資産」という名称が普及していくかもしれませんので、是非チェックしておきましょう。

 

まとめ

mohamed_hassan / Pixabay

本稿では「仮想通貨・暗号通貨・暗号資産」の名称についてそれぞれ取り上げました。

様々な名称で呼ばれ、それぞれの名称は扱い方や捉え方の違いから生まれ、その時々により名称の変遷があります。

何故そのような名称で呼ばれるのか、その理由を探ると世界の認識を理解することができますので、主要なニュース、特に資産として扱われるのかどうかという話はチェックしてみましょう。

 

本稿は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

参照記事

①時事通信「反保護主義を再確認-G20財務相会議が閉幕」

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018032100206&g=int

②七十七銀行CYBER金融資料館「お金の役割(三つの機能)」

https://www.77bank.co.jp/museum/okane/0701.htm